責任ある鉱物調達は、企業の人権尊重責任において避けて通れないテーマです。実際に、多くの企業が紛争鉱物規制への対応として、製錬所等の認証確認に取り組んでいます。しかし、認証スキームは重要な一歩である一方、それだけで紛争鉱物問題が解決するわけではありません。企業として紛争鉱物問題に適切に対応するためには、制度の枠組みだけでなく、その背景にある現地の実情や構造的課題にも目を向けることが求められます。
第1回セミナーでは、企業・NGO・専門家それぞれの立場からの登壇のもと、プライム上場企業を中心に19社にご参加いただき、企業とNGOがどのように連携し、サプライチェーンの人権リスク対策、ひいては社会的価値を創出できるのかを探りました。
第1回目にご参加いただいた方からは、
「コンゴ民主共和国での大変な状況と、責任ある鉱物調達の果たす意義の大きさを理解できた」
「企業、NGOそれぞれの立場からのセミナー、パネルディスカッションを通して、様々なヒントを得られた」
といった声が寄せられました。総合満足度も90.9%にのぼり、実務に直結する手応えを持ち帰っていただけました。

10月8日の京都開催セミナーへのご参加が難しい方へ
今後のオンライン企画や、責任ある鉱物調達に関する関連情報をご案内します。下記をクリックし、登録フォームへお進みください。
なぜ、認証だけでは紛争鉱物問題は終わらないのか
第2弾となる今回は、一歩踏み込み、「なぜ紛争鉱物問題は規制や認証だけでは解決しないのか」という制度上の構造的課題と、その先にある現地コミュニティの実情に焦点を当てます。
コンゴ民主共和国東部の紛争と紛争鉱物規制の経緯を専門的知見から整理したうえで、調達実務の担当者お一人おひとりが「自分たちだからこそ現地改善に関われる余地がある」と感じていただけるような時間にしたいと考えています。
企業実務・国際制度・現地の実情をつなぐ本セミナーを通じて、貴社の調達実務が現地の人々の生活とどうつながっているのかを、あらためて見つめ直す機会になれば幸いです。
セミナー後には、前回好評だったNGOや専門家とのネットワーキング機会も用意していますので、ぜひご参加ください。
2026年10月8日(木)14:00~16:10
16:15~ネットワーキングの機会を提供します
世界人権問題研究センター・多目的スペース (京都市立芸術大学内A棟7階)
住所:〒600-8206 京都府京都市下京区下之町57-1
JR・地下鉄・近鉄「京都駅」から徒歩6分 ・京阪「七条駅」から徒歩8分・市バス「塩小路高倉」下車すぐ

金属(部材・部品・地金等)を製造・取引する企業のご担当者様(調達、CSR・サステナビリティ部門等)
20社(先着順)
無料
主催:認定NPO法人テラ・ルネッサンス、合同会社継青堂
共催:公益財団法人世界人権問題研究センター<ふらっと+(ぷらす)事業>
下記の申込フォームより事前にお申し込みください。
プログラム
受付開始
開会・イントロダクション(継青堂 樋口 利紀)
講演① 企業の現在地ー開示情報から見える調達実務の今ー(継青堂 樋口 利紀)
講演② 制度上の課題ーコンゴ紛争と紛争鉱物規制がもたらしたもの、もたらせなかったもの(東京大学 華井 和代)
講演③ 現地の実情ー鉱山・コミュニティの生活と、調達実務のつながり(テラ・ルネッサンス 吉田 真衣)
質疑応答
閉会あいさつ(テラ・ルネッサンス 吉田 真衣)
ネットワーキング
会場近くで、懇親会を行います。
ご希望の方はフォームにてお申し込みください。 (参加費:5,000円程度・会場で集金いたします。)
登壇者プロフィール(登壇順)
樋口 利紀
合同会社継青堂 代表執行役
学生時代にパレスチナ難民キャンプの暮らしを目の当たりにし、社会の構造的不平等の解消を志す。ロンドン大学の国際人権法修士課程修了。国際NGOなどで人権保護に従事した後、PwCコンサルティングで企業のサステナビリティ戦略や人権デューディリジェンスを支援。2024年に継青堂を設立し、ビジネスと人権の専門性とNGOネットワークを活かし、企業と社会の共通価値の創造を支援している。

華井 和代
東京大学特任講師/NPO法人RITA-Congo代表理事
元高校教師。コンゴ東部の紛争状況から、国連による紛争解決への取り組み、各国政府や企業による紛争鉱物取引規制の実施状況、先進国における消費者の認識調査を研究。主著は『資源問題の正義―コンゴの紛争資源問題と消費者の責任』(東信堂、2016年)、『ムクウェゲ医師、平和への闘い―「女性にとって世界最悪の場所」と私たち』(岩波書店、2024年、立山芽以子氏・八木亜紀子氏との共著)

吉田 真衣
認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事長
学生時代にテラ・ルネッサンスで活動を始める。大学院では、ウガンダ北部における元子ども兵の移行期正義について研究。民間企業勤務を経て、テラ・ルネッサンスに入職。海外事業国内担当、会計業務等を担当後、大槌復興刺し子プロジェクト(現大槌刺し子事業)事業部長を経て、2023年テラ・ルネッサンス理事長に就任。著書に『いとなみを取り戻す――大槌刺し子と学んだ、「ちょうどいい」を目指す働きかた』(英治出版)

10月8日の京都開催セミナーへのご参加が難しい方へ
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テラ・ルネッサンスについて
『すべての生命が安心して生活できる社会の実現』を目的に、2001年に設立。世界有数の鉱物資源国であるコンゴ民主共和国をはじめ、世界10か国で活動を行い、難民や元子ども兵などを対象とした自立支援を実施している。支援現場における国際協力と同時に、国内および海外からの啓発・政策提言にも取り組んでおり、主な受賞歴に地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、第4回ジャパンSDGsアワード副本部長(外務大臣)賞(外務省)など多数。2026年に設立25周年を迎え、現在の法人サポーター会員数は300社以上。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。
継青堂について
「だれも周縁に追いやられることのない社会」を目指す社会的企業。これまで経済活動の中で見過ごされてきた人びとへの影響を可視化し、その権利と声を企業や公共の意思決定に織り込むことをミッションに掲げている。プライム上場企業に対し、国際基準に基づく人権デューディリジェンスの導入・運用、経営層から現場までを対象とする企業研修、信頼される救済メカニズムの設計・運用への伴走支援を提供している。